![]() | メモリー・キーパーの娘 (2008/02/26) キム・エドワーズ 商品詳細を見る |
1964年のある大雪の夜。医師デイヴィッドと妻ノラは、男女の双子に恵まれるが、女児はダウン症だった。デイヴィッドは妻を悲しませたくないがために、とっさに娘を人手に渡し、妻には死産だったと偽るのだが…。一見裕福で幸せそうな夫婦、娘を預かった孤独な女、別々に育てられる兄妹―たったひとつの嘘によって、それぞれの人生がもつれた糸のように複雑に絡み合ってゆく。口コミで広まり、1年半にわたって全米ベストセラーとなった異例の小説。
ひとつの嘘が、その後の家族を苦しめます。妻のためを想い起こした行動が、人生で犯した最大の過ちとなるのです。25年の歳月が、大河のように流れ重い題材でありながら、ぐいぐいと物語に引き込まれていきます。読後は優しい気持ちになれます。