読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1786ページ

殺人事件の解決よりも宿命のライバルのふたりに主眼を置いた物語です。宿命の意味はラストに回収されます。その回収の仕方が見事です。まさかこの2人が・・・。東野マジックに完敗。
読了日:11月22日 著者:東野 圭吾

なんともふしぎな夢と現実のなかをさまよっている様なふしぎな感覚です。表題作「きつねのはなし」他3篇の短編ですが、全体に一本の糸で繫がっているような不思議な不気味さが背筋を通ります。森見ワールドお得意の懐古的な京都感は、いつ読んでもすばらしい。
読了日:11月21日 著者:森見 登美彦

保育園園長兼探偵そして元刑事のハナちゃんなんとも小説ならではの設定が面白く読ませます。同じようにヤクザまで絡んできて到底考えられない設定に驚かされました。事件は、浩太郎の為に奔走するハナちゃんの活躍に胸が熱くなるものがありました。やっぱりハッピーエンドが一番ですよね。
読了日:11月14日 著者:柴田 よしき

【身の上話】自分の境遇について打ち明けた話。辞書によると左記のように出ます。まさしく平凡な田舎の書店の販売員が、気まぐれで不倫男と頼まれた宝くじと供に東京についていったことにより始まる平凡でない境遇についての身の上話です。ちょっとマイペースな女の子の気まぐれな逃避行の物語かなと思っていたらなんとなんと殺人事件まで出てきてこれはまさしくミステリーじゃないですか。こういう時って一番無難なやつが一番あやしいんです。そのセオリーは生きてます。でも、まさか語り手の主人公の夫までもぶっちゃけるとは思いませんでした。
読了日:11月10日 著者:佐藤正午

今を懸命に生きる6人の物語集。表題作は本当に泣けます。夫のフィールドに掛ける思いを元妻が引き継ぐ感動作に仕上がっています。あとお気に入りは、ジェネレーションX。10年後の熱い思いを叶えるため粋な計らいをする野田さんに少し感動しました。
読了日:11月05日 著者:森 絵都
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