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ライオンのおやつ 小川糸作 感想

『ライオンのおやつ』感想


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小川糸さんの『ライオンのおやつ』は、静かな瀬戸内海を舞台にした、心に優しく染み入る物語です。この作品は、主人公・雫が余命を宣告され、穏やかな最期を迎えるために「ライオンの家」というホスピスで過ごす日々を描いています。死という重いテーマを扱いながらも、そこには深い温もりと生命の輝きが詰まっています。


「ライオンの家」に集う人々は、それぞれに抱える過去や傷を持ちながらも、静かな日々の中で互いに寄り添い、癒やし合います。登場人物一人ひとりが魅力的で、彼らの抱える物語に触れるたび、自分の人生や大切なものについて考えさせられます。特に、主人公の雫が選ぶ「おやつ」のエピソードは、読者の記憶の中に眠る「思い出の味」を呼び覚まし、その味にまつわる思い出を通じて、人生の美しさや儚さを感じさせてくれます。


文章の端々から漂う静謐な美しさと、瀬戸内の風景描写が作品の魅力をさらに引き立てています。海の音や潮風、夕日の光景が、読んでいる間中、まるで目の前に広がるようでした。また、食べ物や自然に込められた描写は、日常の何気ない幸せを丁寧に掬い上げており、読後には温かな気持ちと共に、日々をもっと丁寧に生きていきたいという思いが湧き上がります。


死を正面から見つめながらも、それを悲劇として描くのではなく、「生きること」として捉えた本作は、読者に癒しと勇気を与えてくれます。涙なしでは読めない感動的な物語ですが、その涙は決して絶望や哀しみだけではなく、命の美しさに気づいた喜びや感謝から流れるものです。


『ライオンのおやつ』は、生きることの意味、日々の些細な幸せ、そして自分自身や他人との向き合い方をそっと教えてくれる一冊です。優しくも力強いこの物語は、読む人の心に確かな灯火をともしてくれることでしょう。

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その日のまえに【重松清】

その日のまえにその日のまえに
(2005/08/05)
重松 清

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神さまは意地悪だから、大切なひとを遠くへ連れ去ってしまう。昨日までの暮らしが、明日からも続くはずだった。それを不意に断ち切る、愛するひとの死-。生と死と、幸せの意味を見つめる連作短編集。『別冊文芸春秋』掲載。
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タグ:感動物語
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フリーター、家を買う。【有川 浩】

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(2009/08)
有川 浩

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「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。
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風に舞いあがるビニールシート【森 絵都】

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)
(2009/04/10)
森 絵都

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国連で難民事業に携わる里佳は、上司で元夫のエドがアフガンで死んだという知らせを受ける。そして、エドがアフガンで助けた少女のことを伝え聞き-。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。
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チギレグモノ、ソラノシタ【石井 裕之 】

チギレグモノ、ソラノシタチギレグモノ、ソラノシタ
(2009/08/19)
石井 裕之

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セラピストであり、『心のブレーキの外し方』『コールドリーディング』『ホムンクルスの目』など、数々の自己啓発系ベストセラーを持つ石井裕之氏の初めてのオムニバス小説集。
ありふれた日常を生きる7人の若者が、不安やストレス、自己嫌悪から解放される短編は、それぞれの会話自体が読者にとってのセラピーになる、
「泣けて」&「具体的な処方箋が得られる」新感覚小説です。
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アントキノイノチ【さだ まさし】

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(2009/05)
さだ まさし

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21歳の杏平は、ある同級生の「悪意」をきっかけに、二度その男を殺しかけ、高校を3年で中退して以来、うまく他人とかかわることができなくなっていた。父親の口利きで、遺品整理業“CO‐OPERS”の見習い社員になった杏平の心は、亡くなった方とご遺族のため、汚れ仕事も厭わず汗を流す会社の先輩達、そして同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、少しずつほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り…。生きることの重さを知るほど、生命は大切で重くなる。爽やかな涙が流れる、感動の書き下ろし長篇小説。
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家族の言い訳【森 浩美】

家族の言い訳 (双葉文庫)家族の言い訳 (双葉文庫)
(2008/12/10)
森 浩美

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家族に悩まされ、家族に助けられている。誰の人生だってたくさんの痛み、苦しみ、そして喜びに溢れている―。作詞家・森浩美がその筆才を小説に振るい、リアルな設定の上に「大人の純粋さ」を浮かび上がらせた。『ホタルの熱』『おかあちゃんの口紅』はラジオドラマや入試問題にもなった出色の感動作。あなたの中の「いい人」にきっと出会える、まっすぐな人生小説をお届けします。
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きみの友だち【重松 清】

きみの友だち (新潮文庫)きみの友だち (新潮文庫)
(2008/06/30)
重松 清

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わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。
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手紙【東野圭吾】

手紙 (文春文庫)手紙 (文春文庫)
(2006/10)
東野 圭吾

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強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。
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サンタ・エクスプレス―季節風 冬【重松 清】

サンタ・エクスプレス―季節風 冬サンタ・エクスプレス―季節風 冬
(2008/12)
重松 清

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 鈴の音ひびく冬が、いとおしい人の温もりを伝えてくれる。ものがたりの歳時記―「冬」の巻、12編。
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とんび【重松清】

とんびとんび
(2008/10/31)
重松 清

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昭和37年、28歳のヤスさんに長男アキラ誕生。この日から、「とんび」と「鷹」の長い旅路がはじまった――。著者自らが歩んできた時代へのオマージュを込め、魂で描ききった、愛すべき父親の物語。続きを読む
タグ: 小説 感動
posted by tonmin at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感動物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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